たまりば

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2008年10月24日

ビーグルのトイレトレーニング

Q.生後1ヶ月過ぎのビーグルが指定した場所でトイレをしません。

生後1ヶ月過ぎのビーグルが指定した場所でトイレをしません。
最初のほうはキチンと指定した場所で用を足していたのにここ最近指定した場所以外でトイレをします。
なにかいい解決方法はありませんか?



A.
犬は生後7~8週齢くらいで、どこか1ヶ所で排泄したいという気持ちが出てくるので、
生後1ヶ月過ぎではまだ教える段階になってないことは考えられます。

この時期に、トイレトレーニングを開始されるのが好ましいのです。
それまでにシーツの上で出来ていても、それはたまたまとお考えになってみてください。



排泄はそれ自体、「気持ちいい」、すなわち「いいこと」になります。
どこであろうとやられている限り(成功しても、失敗しても)は、そこでやることを教えているのと同じです。

トイレ以外でさせていることは、トイレ以外で排泄することを学習しているということです。

どうしていけばいいかですが、トイレ以外で排泄させない、トイレでのみ排泄するように、飼い主が管理・監督するだけです。

犬は人間のように話を聞いたり、文章を読んだり、ノートを取ったりして、物事を学ぶことはできません。
彼らは体験したことのみを学んでいきます。
ある行動の結果にいいことが起きる体験をすれば、その行動を高めていくというようにです。

体験を学習するという原則に則れば、「トイレ以外で排泄をさせない」、「トイレでのみ排泄させる」、
これがトイレのしつけには必要ですが、サークルの中にトイレと寝床を用意する方法はそれを徹底できません。

またサークル内でのトイレの場所は覚えたにもかかわらず、サークルの外で自由にさせているとトイレに戻らない、
トイレ以外の場所でしてしまうということも耳にします。
これも体験したことのみを学習していくという原則に照らし合わせれば、理由は簡単です。

トイレに戻って排泄をするという体験をしていないからです。
もちろん体験を学習するという意味では、カーペットの上などで排泄をされている限りは、
その上などでの排泄を学習させているのと同じということ。
だからいつまでも、トイレに戻って排泄することを学習させられないのです。

リビングで自由にしている犬がトイレに行って排泄をする、これを教えるのはそれほど難しいことではありません。
サークル飼い(サークルの中に寝床とトイレという飼い方)ではなく、
サークル全体をトイレに(=トイレサークル)、クレートを寝床にする環境を用意するだけです。

多くのペットショップやブリーダーは、犬の飼い始めの飼育環境として、
サークルの中にトイレと寝床を用意する方法を奨めます。
しかしトイレの問題など、サークル飼いは多くの問題を生み出します。

トイレトレーニングで一番確実なのは、クレートトレーニングをなさることです。
犬は自分も体を汚すことを避けようとします。
クレートにいる限り排泄を我慢します。

犬はクレートのような適度に狭い空間を巣と感じやすく、その中では排泄を我慢します。
3時間クレートで待機させれば、3時間分のオシッコが膀胱にたまります。
クレートから出したら、まずはトイレサークルにいれます。
オシッコを我慢していたのであれば、サークルに入れればすぐに排泄をします。
排泄をしたらすぐにフードをあげ(=いいことを起こす)、リビングで自由にさせます。
排泄をしなかったらクレートに戻し、もう少し膀胱にオシッコを溜めさせます。

上の方法を繰り返すと、犬はクレートからトイレサークルに連れて行くとすぐに排泄をするようになります。
初めはクレートからトイレサークルへ抱いて連れていきますが、
すぐに排泄をするようになったらフードなどで誘導し、クレートからトイレサークルまでを歩かせていきます。

クレートを置く位置は、教え始めはトイレサークルの近くに、徐々にサークルから離れた場所に置くようにします。
部屋の隅のサークルに、そこから一番遠いクレートから自ら歩き、トイレサークルに行くようになれば、
リビングのどこにいても排泄をしたくなったら、トイレサークルに行くようになります。

サークル飼いの問題はトイレの問題だけではありません。
飼い主の動きが中からよく見えるので要求吠えなどを習慣化しやすい、
上から飼い主の手が出てくることが多いのでジャンプや飛び付きを習慣化しやすい、
食糞が起きやすい、トイレシートをビリビリにしてしまう、などといった問題も出てきます。

狭い空間に寝床がトイレを隣接させるのは、古くからの家畜の飼い方です。
もしワンちゃんを家族の一員として迎え入れたのであれば、
サークル飼いでではなく、個室(=クレート)をちゃんと用意してあげ、
トイレも別空間(トイレサークル)として用意してあげてみてください。

短時間ではない留守にする時で、まだトイレトレーニングが確立してない場合は、
クレートに入れっぱなしは子犬では避ける方がいいでしょうし、お部屋を自由にさせて排泄の失敗を予防するために、
トイレサークルのドアにクレートの入り口を寄せ、排泄したい時にはクレートとサークルを行き来させるという、
庭付き一戸建てスタイルでの対応を考えてみることにはなるでしょうが。




  • Posted by まっちゃん  at 15:18 │Comments(0)

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